「MaaR for business(マール フォー ビジネス)」のご紹介
こちらの記事では、株式会社TBMの提供する資源循環コーディネートサービス”MaaR for business”について詳しくご紹介させていただきます。
目次[非表示]
- 1.MaaR for business(マール フォー ビジネス)とは?
- 1.1.「MaaR(マール)」とは
- 1.2.MaaRの背景(プラスチックごみの現状)
- 2.MaaR for businessのサービス内容
- 2.1.『環境配慮商品の活用』
- 2.1.1.参考:LIMEX(ライメックス)を使用した製品
- 2.1.2.参考:再生素材(CirculeX)
- 2.2.『環境意識の醸成』
- 2.3.『資源循環』
- 2.3.1.資源循環対象アイテム
- 2.3.2.オフィスでの取り組み方
- 2.3.3.資源循環したことによるGHG削減効果見込みの可視化
- 3.MaaR for businessの導入メリット・まとめ
MaaR for business(マール フォー ビジネス)とは?
MaaR for businessは、当社(株式会社TBM)が提供する、オフィスの資源循環をコーディネートするサービスです。この章では、「MaaR(マール)」とは何か、また何のために取り組むのか、をお伝えします。(※具体的なサービス内容は後述します)
「MaaR(マール)」とは
TBMでは、資源循環プラットフォーム構築事業において、資源循環のループを構成する使用→回収→選別→再生→製品化のすべての過程、または核心となる部分を、社内に持つ技術とノウハウ、さらに社外に広がる豊富なネットワークによって構築します。社内外のリソースを適材適所で組み合わせ、資源循環のオープンイノベーションを促します。こうして一般消費者向け及び事業所向けの資源循環をコーディネートする事業を「MaaR(マール)」というブランド名で展開しています。
MaaRの背景(プラスチックごみの現状)
世界に目を向けると、2019年のデータで、プラスチック廃棄物が3億5,300万トン発生しています。そのうち、リサイクルされたのは3,300万トンと、わずか9%に過ぎません。
また、日本におけるプラスチック廃棄物は、2020年のデータで、年間約822万トンと推定されており、そのうち75%(約621万トン)は、サーマルリサイクル(燃料として活用)や単純焼却されています。
石油や石炭などの化石燃料の使用と比較すると、廃プラスチックを熱効率の良い固形燃料として再利用するサーマルリサイクルは環境負荷が低く、化石代替燃料として定着しています。
燃料として焼却する際には一定のGHG排出が伴いますので、近年では、油化やガス化、高炉原料化をして活用するケミカルリサイクルや、回収した物から新しい物をつくり出すマテリアルリサイクルの手法が取り入れられるケースが出てきています。
TBMでは、原料選別や独自の物流網構築、新たな仕組みづくりにより経済合理性を実現する「MaaR」の仕組みと、高度な選別や洗浄が可能な独自のリサイクル工場により、従来はサーマルリサイクルや単純焼却されるしかなかった廃プラスチックを、マテリアルリサイクルをして活用していくことを目指しています。
MaaRのVisionは以下の通りで、先述の約600万トンの廃プラスチックをターゲットに、最大で2,000万トン規模のGHG排出抑制につながる資源循環モデルの構築を目指しています。
MaaR for businessのサービス内容
MaaR for businessは、オフィス等の事業所を対象とした法人向けの資源循環をコーディネートするサービスです。具体的には、『環境配慮商品の活用』・『環境意識の醸成』・『資源循環』をそれぞれ支援するパッケージです。
年間のご契約で、月1万円(税別・初期費用別途)より開始いただけます。具体的なプラン内容・料金は以下URLを参照ください。
『環境配慮商品の活用』
MaaR for business利用者は、TBMが提供するLIMEX(ライメックス)と再生素材CirculeX(サーキュレックス)など、環境配慮素材で作られたオフィス用品を、専用サイトで注文することができます。
注文時は、専用サイトでのみ使用できる「チケット」を使用をします。毎月1事業所あたり20チケット付与し、各商品をチケットと交換する仕組みです。チケットと商品の交換レートは、LIMEXやCirculeX商品が買える他のECサイトなど比較しても大変お得に設定しています。
交換製品ラインアップは、LIMEX製名刺、LIMEX製クリアファイル、LIMEX製カットシート(A4・A3)、再生材を使用したクリアファイル、再生材を使用したごみ袋、LIMEX製飲料カップ、LIMEX製ボールペン等です。
これらのアイテムのような、オフィスで日常的に触れる身近ものを、環境配慮商品に変えていくことで、何気ない行動が環境に貢献するアクションに変わったり、商品のストーリーを従業員に伝えて活用を促すことで、意識の醸成にもつなげられます。
参考:LIMEX(ライメックス)を使用した製品
LIMEX(ライメックス)は、TBMが日本国内で自社開発(特許取得)した「素材」の名称です。現在、10,000以上*の企業や自治体等で採用されています。*2022年11月時点、事業所登録数含む
押出成形、インフレーション成形のみならず、真空成形、射出成形が可能です。COPやG20の国際会議で紹介される他、日本の優れた技術として、UNIDO(国際連合工業開発機関)のサステナブル技術普及プラットフォームに登録されています。LIMEXにはプラスチックの代替となるLIMEX Pellet、石油由来プラスチック製シートや合成紙、紙の代替となるLIMEX Sheetがあり、印刷物や袋、各種プラスチック製品の代替品など「LIMEX製品」に加工した営業活動も展開しています。
参考:再生素材(CirculeX)
CirculeX(サーキュレックス)は、使用済みのプラスチックやLIMEXなどを原料とした再生素材です。世の中に流通しているプラスチック製品などを適切に回収、再資源化し、再製品化する資源循環型社会の実現を促進します。MaaR for businessでは、CirculeXを使用した、ごみ袋やクリアファイルなどをご活用いただけます。
『環境意識の醸成』
MaaR for business利用者へは、環境教育資料・環境トピックで取り組みへの参加意義の理解や、メガトレンド・業界動向を認識していただくことを促します。環境教育資料は、「ESG」「サーキュラーエコノミー」など、一つのテーマを深堀った理解を深めていただくためのもので、四半期に一回配信しています。また、環境トピックは、世界もしくは日本で日々起きている、企業や政府・自治体などの具体的なトピックを週次で配信しているものです。
それぞれ、MaaR for businessを活用している事業所の従業員へ展開し、事業所全体の環境意識を高めていただくことを想定しております。
環境教育資料の例。第1号はESG経営について取り上げました。サンプルはこちら
『資源循環』
MaaR for business利用者は、特定の廃プラスチックやLIMEXをオフィス・事業所で分別することで、資源の引き取りを依頼することができます。
前述の通り、オフィスから排出される廃プラスチックは、従来サーマルリサイクルや単純焼却されていますが、その一部を資源物として分けていただくことで、当社のリサイクル工場でマテリアルリサイクル(ペレット化)し、その後新たな製品に生まれ変わります。
資源循環対象アイテム
MaaR for businessで引き取りを受け付けているアイテムは例えば以下のものです。
ほかには、使い捨てコンタクトレンズの空ケースも対象です。
自社で取り組めそうなアイテムに絞って(例えば、ペットボトルキャップだけ)、実施しても問題ありません。
オフィスでの取り組み方
震源循環にあたっては、まず社内で資源を集める場所を決め、以下の写真のように資源回収BOXを設置し、従業員に周知していただくことで開始できます。
資源回収BOXは、各自で準備しても、MaaR for businessのチケットと交換できる「MaaR回収ボックス」を活用しても、どちらでも構いません。
当社で設置している資源回収BOX
MaaR for business利用者向けに分別を促すポスターや、資源回収BOXに取り付ける表示(ラベル)なども準備していますので、スムーズに資源循環の取り組みを開始していただけます。
分別表示(ラベル)のイメージ
資源循環したことによるGHG削減効果見込みの可視化
集めた資源の重量を測定し、専用サイトに記録していただくことで、従業員の資源循環の取り組みによるGHG削減効果見込みを可視化することができます。
具体的には、①マテリアルリサイクルに転換できたことによる効果、②マテリアルリサイクルした再生材料をバージン材料の代わりに使用することによる効果、それぞれ見込み値を表します。
MaaR for businessの導入メリット・まとめ
―今使用しているオフィス用品を、お得に環境配慮商品に変更できる
―簡単に資源循環活動に参加でき、その貢献度がわかる
―社員の環境意識醸成ができる
以下URLの導入事例もご参考ください。
TBMでは、プラスチック資源の循環促進に対する取り組みを公開しています。MaaR for businessでの活動も、取り組みの一つとして掲載しています。
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